「ストーリーテラー」が、ビジネスを変えていく。

気が付けばあっという間に5月ですね。今年の半分近くが経過したことになります。

時間の流れというものは早いもので、何をしていても・何もしていなくても、あっという間に現在が過去になり、未来が現在になっていきます。慌てる必要はないですが、ボーっとしているのも、もったいない気もしますね。

 

さて、今日のテーマは「ストーリーテラー」についてです。
みなさん、ストーリーテラーということばを知っていますか?
まだまだ馴染みがない言葉かもしれませんが、今後のビジネスシーンでは需要が高まりそうな職種であり、そのスキルに注目が集まっています。

 

それでは、さっそくストーリーテラーについて解説してみたいと思います。

 

物語を紡ぐ新しい価値創造の担い手「ストーリーテラー」
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ストーリーテラーとは「story teller」と書きます。「story:物語」「teller:話者」と直訳されます。
つまり、ストーリーテリング(語り)の技法を用いて物語を伝える専門家のことです。

伝統的な口承文芸の語り部から進化を遂げ、現代では企業のブランディングからマーケティング、製品やサービス資料の作成など、幅広い分野で活躍している職業です。

優れたストーリーテラーは言葉の力によって人々の心を掴み、イメージを膨らませ、具体的なアクションにまで働きかけます。

文章や写真などの表層的な情報だけでは伝わりにくい、より深い次元での共感を生み出すのがストーリーテリングの魅力なのです。

 

ストーリーテリングの可能性は無限大
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なぜ企業がストーリーテリングに注目するのでしょうか。
ストーリーテリングが、顧客との確かな「つながり」を創りだし、優れたブランディングへつながるからです。

ストーリーテリングを活用したブランディングでは、商品やサービスの機能性や価格だけではなく、企業の歴史や背景・理念といった「ビジネスの核心」も伝えていきます。
顧客がそのブランドについて、より知ることができるため単なるお客様ではなくそのブランドのファンになってくれる可能性もあるのです。

例えば、環境保護を企業理念に掲げる自動車メーカーなら、開発秘話や企業努力、未来へのビジョンといったストーリーを通して、「地球環境にやさしい車づくり」への思いを顧客に伝えることができます。

魅力あふれるストーリーには、知らず知らずのうちに顧客の心を動かし、製品やサービスへの親しみや共感が生まれます。
それがブランド認知やロイヤリティの深化、そして企業の持続的な成長に大きく貢献していきます。

 

ストーリーテリングとライターの違い
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では、一体どのようにして魅力的なストーリーテリングを展開していくのでしょうか。
ストーリーテラーには、コピーライターやWebライターなど、他のライターとは異なる高度な表現技術が求められます。

コピーライターやWebライターが優れた文章力を得意としているのに対し、ストーリーテラーは「豊かな表現力」を武器としています。

つまり、消費者が心を動かされる印象的な言葉選び、情景を生き生きと描写する表現力。
読み手をクライアントの世界観に分け入らせるたくみなストーリー展開。
そしてストーリーの骨組みをしっかりと作りあげるプロットの構成力が重要になってくるのです。

これらの技術は、ただ文章を書くだけでは身につけられません。
熟練のストーリーテリングトレーナーから学び、実践と経験を重ねる中で磨かれていくものです。

 

自社ブランドをストーリーで彩る
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ストーリーテリングは語り手の卓越した技法で聞き手の心を掴み、ブランディングを通してビジネスに大きな価値をもたらす仕事です。

企業は、魅力的なストーリーテリングを活用し、自社ブランドに込められた想いを顧客に確実に伝えることが求められています。

ストーリーテラーとしての卓越した実力を身につけることで、これからのビジネスパーソンはブランドの魅力を最大限に高める強力な武器を手に入れることができるとも言えます。

 

最後に
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ストーリーテリングの可能性を最大限に発揮できれば、ビジネスに革新がもたらせるかもしれません。

情報が溢れる現代。またAIの急成長により、だれでも簡単に情報を発信できるようになっています。
ただ、それらの情報には「想い」「核心」「本質」といった情報のコアが非常に薄いものとなっています。

経済活動・ビジネス活動の根幹は「人間の心」にあると私は考えています。

その心を動かす、心に響く言葉を届ける仕事である「ストーリーテラー」には期待をしています。

いかがでしたでしょうか?
最近話題のストーリーテラーについて触れてみました。
Blogを書いていて思ったのですが、私自身の仕事は「ストーリーテラー」なんじゃないかと。。。
その話は、またあらためて。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。