最初に始めるのは、自社分析!まずは長所と短所の把握から

今日は、企業が自社の強みや弱みを認識する上での難しさと、そのメリットについてお話ししたいと思います。

 

自社の強みを自分たちで認識するのは意外と難しい
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企業が長年にわたり培ってきた強みというものは、社内の人間からすると当たり前のことであり、それが強みだと意識することは難しいものです。

例えば、長年の経験から生まれた高い技術力。
例えば、さまざまな知恵や理念から生まれた良質なサービスマインド。

自社にとってはあまりにも当たり前のことなので、それを強みだと認識しづらいのが実情です。

このように、自社の強みを認識するのが難しい理由は、次の2点が考えられます。

1.日々の業務に焦点が当たり過ぎてしまい、自社の強みを客観的に捉えられない

2.長年の蓄積から生まれた強みは、社内の人間には「当たり前」なので強みだと気づかない

よって、社内の人間だけでは、自社が本当に何を強みとしているのか認識し切れないケースが少なくありません。

 

自社の弱みには蓋をしたくなる
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一方、自社の弱みも認識しづらい要因があります。
例えば、弱みを認めるのはプライドが許さない、危機感が希薄になってしまうというケースなどもよく耳にする話の1つです。

弱みを認めるのは精神的な抵抗が大きく、無意識のうちに蓋をしたくなる心理が働きます。

企業は自社を守る本能からか、弱みには目を逸らしてしまいがちです。

つまり、人間の心理的メカニズムから、自社の弱みを冷静に見つめることは難しいのが実情だと思います。

 

自社の強み弱みが分かっていないとブランディングがブレる
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ここまでの話から分かるように、自社の強みや弱みを正しく認識することは、実はとても難しいものです。

しかし、それらを放置しておくと、経営に重大な影響を及ぼす可能性もあります。

自社のブランディングがブレてしまう恐れがあるからです。

ブランディングとは、自社の本質的な価値や特徴を明確に訴求し、お客様の心に刷り込んでいくプロセスです。

ところが、自社の強みも弱みも分かっていないと、何をどのようにブランディングすべきか見失ってしまいます

的を射たブランディングはできなくなってしまうのです。

 

第三者に分析を任せるのも1つの手段
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上述してきたように、自社の強み弱みを捉えることは簡単ではありません。

私たちプロスパーがオススメしているのは「第三者の力」を借りることです。

例えばコンサルタントや専門家に外部から分析を依頼することで、これまで気づかなかった自社の強みや弱みが浮き彫りになってくることがよくあります。

第三者の目線で分析を受けるメリットは次の通りです。

  1. 自社内の慣れや前提観念から解放される
  2. 新しい視点から強みや弱みを発見できる
  3. 客観的な立場から適切な評価やアドバイスが得られる

また、コンサルタント以外にも高度な分析力や業界知見を持つ専門家に相談することも効果的だと言えます。

社内分析を否定するわけではありませんが、客観性に欠けるケースや時間がかかり過ぎる場合なども考えられます。

中小企業の場合、選択と集中で経営リソースを投下しなければ生産性は上がりません。

自社スタッフによる分析と社外の専門家へ依頼することの費用対効果を吟味して進めることが必要です。

 

自社の強みにフォーカスするのか、弱みにフォーカスするのか
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自社の強みと弱みが見えてきたら、次は焦点を当てる方向性を決める必要があります。

例えば、自社の強みにフォーカスをしてブランディングする方法があります。

蓄積してきた強みをさらに伸ばし、他社にはない強力な武器として訴求する戦略です。

一方で、自社の弱みにフォーカスをして、そこを徹底的に改善することでブランディングの差別化を図る方法もあります。

どちらを選ぶかは、自社のリソースや事業環境、経営者の哲学などを総合的に勘案して決める必要があります。

ブランディングはスタートラインに立つまでが肝心です。

長所でブランディングするか、短所でブランディングするかではスタート地点が真逆になることもあります。

スタートを始めてから方向性を変えるのは何倍もの労力が必要です。焦らず、慎重に検討を重ねることが大切です。

 

大切なのは、自社としての価値観
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ブランディングを成功させる上で最も大切なのは、自社の「価値観」を明確にすることです。

自社が大切にしている考え方、ビジョン、目指す姿を具現化した「価値観」がブランディングの核心となるべきです。

そこを起点として、自社の強みと弱みを整理し、適切な施策を立案することが重要になってきます。

目先の数字や目標ばかりを意識するのではなく、自社の存在意義そのものに立ち返り、本質的な価値観を大切にするべきなのです。

 

まとめ
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自社の強みと弱みを認識することは難しく、外部の第三者の力を借りるのも有効な選択肢です。

ただし、ブランディングの成否を決めるのは、「自社としての価値観」をいかに明確にし、実践できるかにかかっています。

自社の強みと弱みを把握するプロセスにおいて、一番大切なのは「価値観をぶれさせない」ということ。

ぜひその点を意識しながら、自社の本質的な価値観に立ち返りつつ、賢明な経営判断で進めていただければ、、、と思います。

 

もちろんプロスパーでも、ライティング、ブランディング、マーケティングのいち専門家として自社分析サポートを承っています。

効率的な自社分析をご希望の経営者様、事業主様、個人起業家様であってもお気軽にご相談ください。